小さい頃、今は亡き祖母によく
「おまんじゅう屋のこーちゃん」と呼ばれていたことがありました。
ほっぺに饅頭が入ってるんじゃないかと思うくらいぷっくりしていたのがその由来ですが、
実際饅頭が好きでよく仏壇のお供え饅頭を食べまくっていました。
それが見つかって怒られて謝ってまた食べて怒られて謝って…ひたすら繰り返していました。
僕にとって饅頭とは人の怒らせ方と謝り方を教えてくれた大切な先生です。
社会に出れば謝るシーンも増えますから、謝るのが苦手な方は急いで仏壇の饅頭を盗み食いして怒られることから始めましょう。
さて今回はそんな「謝る」に価値を見出した戦略が面白い
「新正堂」のその名も"切腹最中"を例に挙げたいと思います。
コンプライアンスにガンガン引っかかりそうなブランドネームですが、新正堂で今尚バカ売れの商品です。
新橋にオフィスがあったころ一度だけ買ったことがありますがこの切腹最中、どんな戦略で売れているのか、ご存知ですか?
そう、まさしく「謝る」ことに由来しております。
もともとこのお店、時代を遡れば忠臣蔵の時代、浅野内匠頭が切腹した田村屋敷跡に位置していたのです。
赤穂藩の事を考えるとなんとも憤りを感じてしまう人もいるかとは思いますが、
時は現代。ギリギリなブラックユーモアで商品化したのでしょう。
ではなぜ切腹最中はバカ売れしているのか・・・
「腹を切る覚悟です!!」
「腹切って詫びます!!」
よく聞きませんかこのフレーズ。。(聞かないか。)
そう、時代は変われど、日本人には武士の心を持った人がたくさん!
営業職となって姿は化けていますがきっと武士でしょう。
そして新橋は大手の企業も多くサラリーマンの聖地でもあります。
ここで切腹 × サラリーマン × 謝罪 が結びつくわけですね。
詫びの印として、腹を切る覚悟でこの最中を得意先に持っていく。
時代を超えた想いが形になった、ジョークではあれどとても素敵なブランド戦略。
どんなことにも想いやルーツがあり、
どれだけ掘り下げれるか、どれだけ知っているかで届けられる形って変わってきます。
日本中の最中にだってきっとそれぞれにストーリーはあります。
ただ、そのストーリーをどう視覚化するかで全く価値の違ったものになります。
食べ物ではあれ、商品である以上、
作り手も受け手も味の美味しさ以上の感動や価値を共有できたら良いですよね。
集客プロモーションでお悩みでしたら一度お声かけください。
一緒にお店の"ジョーク"戦略考えさせていただきます。
引用元 / https://www.shinshodoh.co.jp/products/1405
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